慌ててはいけない
2023/07/18
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浮気調査は、浮気に気付いたら「すぐに行う」のが原則です。
しかし「慌てて」浮気調査をするということではありません。
「すぐに行う」のと「慌ててやる」のは全く違うのです。
ある、お客様から電話相談をいただいたときのお話です。
「今すぐ調査をして欲しい」というお電話でした。
お話を伺うと、残念ながら、浮気調査の前にやってはいけないフルオプションみたいなことをやってしまっていた案件でした。
具体的には・・・
1.妻の浮気を確信する出来事があって、証拠が無のに問い詰めた。
2.妻は、異性と会っていたことは認めたものの、性的関係があったことは認めなかった。
3.妻を追い出して、現在、妻とは別居中。
4.妻の居所は不明。
5.妻から離婚調停を申し立てられた。
そして、調査の希望日時をうかがうと、今から1時間ちょっと後に調査を開始して欲しいと言われるのです。
どうやらお客様にとっては千載一遇のチャンスの様です。
しかし、詳しくお話を伺うと、運が良ければ妻の居所が分かる程度のチャンスでした。
しかも、「こういう日は、調査対象者が特に警戒しているからやりにくい」という典型的な機会を狙おうとしておられました。
※詳しい内容は書けません。
また、調査を実行するには、法律上、書面で契約を締結する必要があり、また、契約締結と現場への移動時間もあり、これらを考慮すると物理的に不可能でしたので、やむなくお断りさせて頂いた次第です。
「すぐにやる」というのは
この様に、非常に調査がしにくい状態にしてから「慌て調査をする」という意味ではありません。
そして、この様な状態で慌てて調査を行うと必ずと言って良いほど何も出ません。
多くが、空振りと言って、調査をした日に何も起こらないのです。
実は、これにはしっかりとした理由があります。
この様に、状況を非常に悪くしてしまった案件は、分かりやすいチャンスや大きなチャンスが現れません。
そうすると、些細なことでもお客様には大チャンスに見えてしまうのです。
しかし、その大チャンスは、全く根拠に欠けていて、実際にはチャンスと言えるようなものではないのです。
不貞を疑う気持ちと、証拠を押さえなければとはやる気持ち、焦りなどから、冷静に考えればチャンスではないことをチャンスと思い込んでしまわれるのです。
お話を伺うと、この案件も、今さら慌ててやらなくても、今まで、大チャンスはいくらでもありました。
非常に残念です。
実は、これに似た案件の問合せは、多々あります。
「すぐにやる」というのは「妻(夫)を問い詰める前」にやるということです。
しかし、多くの方が「すぐに」ではなく、状況を悪くしてから「あわてて調査をする」という失敗をしがちです。
この失敗は、ご自身はもちろん、周りも皆、不幸にしてしまいます。
言うまでもなく、一番つらいのは、お客様自身でしょう。
しかし、我々、探偵も、いくらお客様が苦しんでいても、悔しがっていても、状況を最悪にして調査不能な案件では、何もしてあげられず、お客様ほどではないにせよ、非常に悔しい思います。
それと、浮気夫(妻)、この人たちは自業自得とは言え、証拠がないまま配偶者からネチネチと生殺しにされ、本人らは不快に思っているでしょう。
そして、きっと自分をしつこく疑う配偶者のことを、非常に鬱陶しく思っているに違いありません。
であれば、浮気夫(妻)も、最初から証拠を撮って、ひと思いに息の根を止めてあげたほうが楽だと思います。
状況を悪くする前に、浮気調査をしていれば、我々探偵も証拠を撮ってお客様にご満足して頂け幸せ、浮気夫(妻)もすぐに楽にしてもらえる?、そして何より、お客様の目的が達成されるのです。
配偶者の浮気に気付いたら、何かする前に、専門家にご相談ください。