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汚れたパンツは不貞行為の証拠になるの?

2023/07/08

カテゴリーブログ

「汚れたパンツは、不貞行為の証拠になりますか?」

 

たまにある相談です。

 

疑わしかった日に、夫が履いていたパンツを調べると、べっとりとシミが付いていたのだが、不貞行為の証拠になり得ますか?と言うことです。

 

では早速、解説します。

 

余談ですが・・・いやむしろ重要事項かも・・・

 

ご相談お際に、事務所パンツを持参するのは、くれぐれもお控え下さい(笑)

 

さて・・・

 

夫のパンツのシミは、「浮気夫の精液+相手女性」の愛液であることが、容易に想像できますが、この汚いシミは、果たして不貞行為の証拠になるのでしょうか?

 

実は、パンツから「女性の愛液」であると判断できるDNAを検出することが出来れば、夫が不貞行為をしたことを証明する証拠になり得る可能性があります。

 

尚、こういったご相談の際に、「相手女性が誰なのか分っている」と言われるケースがあります。

 

※以下、相手女性を「A子」とします。

 

そういった場合、相談者様は「DNA鑑定で、夫のパンツのシミがAさんものだと分かれば、相手がAさんである証拠になりますよね!」ととても期待されます。

 

ところが、実際はAさんのものだと証明するのは、困難なのです。

 

もちろん、DNA鑑定の技術的には、Aさんのものなのか否かを調べることが可能でしょう。

 

しかし、夫のパンツのシミから採取した検体がAさんのものか否を調べるためには、「パンツから採取した検体」と「Aさんのものだと分かっている検体」を調べる必要があるからです。

 

※検体:検査の材料。血液・髄液・尿や組織の一部など。

 

つまり、Aさんから採取した検体が必要なのです。

 

当然ですが、Aさんが検体の採取に応じるはずがありあせん。

 

せっかく、シミ付きパンツを発見したのに失敗したという、もったいない例がいくつかありましたので紹介させて頂きます。

 

失敗例①:弊社にご相談に来られたときには、検体の保存状態が悪く、恐らく鑑定が出来ない状態になっていて断念。

 

失敗例②:離婚する気はなく、相手女性に慰謝料を請求したくて、夫を問い詰めたが夫は不貞行為の事実を認めなかった。、相手女性の見当はついているが、不貞行為の証拠は汚れたパンツのみで、その女性であることが分かる証拠がない。相手女性に慰謝料を請求するのは困難な状況で断念。

 

これらの案件は、弊社に相談されたとき、既に問い詰めてしまった後でした。

 

その後、浮気夫は相手女性と会わなくなってしまったとのことで、浮気調査(行動調査)も断念された案件です。

 

その後、どうなったかは分かりませんが、浮気調査のご依頼が無かったということは、迷宮入りしてしまった可能性が高いと言えます。

 

 

結論

・証拠のパンツは、すぐに密閉して、低温保存しないと鑑定できなくなる。

・証拠のパンツだけでは、証拠として厳しい場合もあるので、見つけたらまずは専門家に相談することが必要。

・証拠のパンツから相手方を特定したり、相手方を証明したりするのは不可能だと思った方が良い。相手方を判明させるには、DNA鑑定ではなく調査が必要。

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