証拠もないのに問い詰めるな!
2023/06/22
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最近「証拠っもないのに問い詰めてしまった」後の相談が目立ちます。
実際に良くある「まずい」ケースを3つご紹介させて頂きます。
①配偶者が、不貞の事実を認めていなくて、証拠と言えるようなものが一切何もない。
・何ともならないです。
②配偶者は認めているが、証拠と言えるようなものや、配偶者の自白を裏付けるものが全くない。
・相手方に対する慰謝料請求は、相手方が認めなかったら厳しいかもしれません。もしも、配偶者の証言だけで裁判に勝てるなら簡単に「美人局(つつもたせ)」が、できてしまいます。ですから、裁判では、配偶者の証言だけでは弱いことがあります。
③配偶者は認めていない。性的関係の証拠と言えるほどでなないが、2人が親密そうなやりとりをしているLINEやメール(性的関係については分からない)がある。
・厳しいと思います。そんな情報を得られる状態であれば、問い詰める前に調査をすれば、すぐに証拠が撮れていたケースです。
①のケースではお客様(Aさん)と、こんな会話がありました。
野田:「奥さんは認めていますか?」
Aさん:「はい。妻は認めています。でも一線は超えていないと言っています。」
※キスはしたがエッチはしていないと、言い張っていたそうです。
野田:「そういうのを認めていないって言うんです。」
②のケースは、せっかく配偶者が認めているのに、その際の会話の録音もしていない、一筆書かせてもいない状態でした。
もちろん、後から一筆(誓約書等)書いてくれるケースもありますが、反対に後になって、いざ書面を出したら、言っていたことを覆すケースが目立ちます。
そういえば、証拠も無く問い詰めたのに運よく夫が認めたケースもありました。
これは、例外中の例外、かなりのレアケースですので、このサイトをご覧になている方々は、絶対にやらないで下さい。
運良く認めたものの、その後が悪いかったです。
夫に書かせた覚書(慰謝料を支払ってもらう旨等を記したもの)の内容が、酷かったのです。
これまで見た、お客様が自分で作成された文書の中でも、屈指のひどい内容でした。
ちなみに、弁護士にも相談したが無効と言われたそうです。
そりゃそうでしょう、不貞行為をしたことはおろか、名前や日付も無いんです!
そんな書類が通るなら恐ろしくて、何か書いた紙は全部シュレッダーにかけなければいけません。
③せっかくそんな情報が得られる状態なら、調査しておけば良かったのに・・・と非常に悔やまれます。
情報が見られるということは、調査日(相手方と密会する日)が特定できるということです。
更に、それらの情報が保存してあるのだから、調査は1回だけで済む可能性が高いのです。
とても悔やまれます。
この①~③は、迷宮入りになってしまうケースが高いと言えます。
なぜ迷宮入りになっていまうのか?
それは・・・
相手が認めなかった場合、裁判で白黒つけるしかありません。
当然ですが、裁判をするには証拠が必要です。
裁判には、証明責任と言って、訴える側が、証拠を示して不貞行為があったことを証明しなければならないというルールがあるからです。
反対に、訴えられた側は無かったことを証明する必要はありません。
従って、不貞があったことを証明できる証拠がなければ、訴えても勝てないということです。
ところが「証拠がない」「これから証拠を撮ろうにも問い詰めてしまった後」では、証拠の獲得は、非常に困難なのです(不可能なことも)。
何故なら、しばらく会わない、異常なほどの警戒でとても尾行どころではない、別れた、などなど・・・証拠を撮ろうにも不利な材料が多すぎるのです。
ほとんどの、浮気夫(妻)は、証拠がないまま問い詰めたところで、白状しません。
もしも、あなたが、反対の立場だったら問い詰められたら認めますか?
認めませんよね!?
問い詰めて白状するのであれば、探偵はこの世に存在しません。
この記事を読まれた方は、問い詰めてしまう前に、是非専門家に相談されることをおすすめします。