浮気調査の前に問い詰めてはいけない理由
2025/11/16
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浮気調査を行う場合、確たる証拠がとれるまでは問い詰めてはいけません。
その理由は
1.問い詰めても白状しない
浮気夫(妻)を問い詰めたところで、ほとんどのケースで白状しません。
もしも反対の立場であなたが浮気をした側だったらどうでしょう?
問い詰められたら素直に認めますか?
きっと、とりあえず、やってないと嘘をつくでしょう。
そして、証拠があると分かるまでは、嘘をつき通すでしょう。
2.配偶者の自白だけでは不貞の証拠として弱い
配偶者の不倫相手(以下「相手方」と言います)に慰謝料を請求するにあたり、配偶者の自白だけで、それを裏付けるものがなければ不貞の証拠として弱い可能性があります。
相手方が素直に認めれば良いのですが、認めなかった場合、最終的には裁判(訴訟)をして請求するしかありません。
しまかし、自白だけでは、裁判所が認めてくれない可能性があるのです。
例えば、SNSで親密なやりとりがあったり、スマホから2人の裸の写真が出てきたりすれば、配偶者の自白を裏付けることができます。
夫婦間で共謀すれば、美人局(つつもたせ)的なことも出来てしまうので、自白だけで他に何もないと、証拠として認められない可能性が高いおうことです。
美人局(つつもたせ):男女が共謀して、第三者の男性をラブホテルなどに誘い、後から男が登場して、因縁をつけて慰謝料などの名目で金銭等を要求するゆすりの手口。
3.証拠がとりにくくなる、あるいは、とれなくなる
浮気調査は、主に尾行や張り込みなどで行う行動調査のため、調査対象者が警戒していると、とてつもなく難度が高くなります。
そして、別れたしまったり、会わなかったりしたらどんなに優秀な探偵でも証拠はとれません。
不倫関係が続いていたとしても、当然ですが、問い詰められた浮気夫(妻)は、非常に警戒するので、以下の様に調査がとてもやりにくくなります。
①会う頻度が減る
会う頻度が減れば、当然、チャンスが減ります。
チャンスが減れば空振り(調査をした日に不貞や密会が行われない)をする確率があがります。
例えば、2日に1回くらいに会っていたのが月に2、3回になった場合、これまでは、ある週に3,4日連続で調査をするだけで証拠がとれたものが、そうはいかなくなるのです。
②これまでのデータや行動パターンがあてにならなくなる
問い詰められた浮気夫(妻)は、用心して行動パターンを変えることも多いです。
これまでは、密会の際の交通手段としてマイカーを使っていたのが、相手の車に乗り換えたり、徒歩や電車で出かけるようになったりしてたら、これまでに集めた情報からの予測や調査の組み立てが困難になってしまいます。
③浮気の痕跡や情報を消したり隠したりする
これまでは出掛ける日を予め聞けていたのに言わなくなったり、スマホ、手帳、シフト表など、重要な情報が見られたのに、それらを隠すようになったりします。
これまでは、ある程度、絞れた密会の日時が、絞りにくくなってしまうのです。
④尾行等がいないか気にする様になる
尾行はいないかと絶えず後ろを気にしたり、不審な車両は止まっていないかと周りを気にしたりします。
探偵はプロですが、透明人間ではありませんから、姿を消すことはできませんので、周りを注意深く気にされたりしたら、尾行等を継続するのが困難になってしまいます。
結論
要するに、問い詰めたところで認める可能性が低く、認めたところで自白だけでは証拠として弱く、その後に調査をしても証拠がとれない状態、あるいは、非常にとりにくい状態になっていたりして、とれても高くつくということです。
この様に、証拠を押さえる前に問い詰めても、ほとんどのケースで良いことは無いですから、完璧な証拠を押さえるまでは、くれぐれも問い詰めない様にしてください。




















