ダメなことはダメ
2023/06/30
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探偵業を営んでいて、調査よりも難しい?と感じることがあります。
それは、感情に流されて行動してしてしまう、お客様に対する対応(コントロール)です。
具体的は以下の様な行動をしてしまいます。
・調査中(調査の前日ということもある)に浮気を問い詰めてしまう
・張り込み中に調査現場に現れる
・調査期間中にネチネチ何度も探りを入れる
・十分な証拠が撮れていない段階で行動を起こしてしまう
・ポーカーフェイスができなくて警戒させてしまう。
※浮気に悩んでいることがまるわかりというより、浮気夫(妻)に対して悩んでいることをアピールしているくらいのレベル。
とにかく、私は口をすっぱくして「やったらダメだ」と言っているのですが、感情にまかせて、やってはいけない行動してしまう人が未だにいます。
余談になるかも知れませんが・・・
多くの探偵社では、お客様とやりとりをする担当者が決まっていますが、調査現場には行かない担当者でも、たくさんのお客様の担当をしています。
その仕事量は意外と多く、日々、膨大な量の仕事をこなしています。
ですから、こういったお客様に1日中対応してコントロールすることは不可能です。
ちなみに、こういったお客様に時間をかけてもあまり変わりません。
それどころか、むしろ、メンヘラタイプ?のお客様は、話をすればするほど、どんどん頼って(甘えて?)きて、どんどんダメな方向に向かっていく傾向があるです。
ですから、お客様がいけない方向に向かっていると感じたら、あえて事務的な対応をすることもあります。
ちょっと脱線しかけましたが、話を本題に戻します。
「感情に流されて行動してしまう」と言うと響きは良い?ですが、実は、やっていることは調査の妨害です。
感情に流されて行動した結果
・調査の日の密会が中止になって証拠が撮れなかったり
・調査が長引いたり
・調査の継続が不能になったり
してしまうのです。
ですから、私は口をすっぱくして何度も「ダメです」と言う様にしています。
でも、その場は「分かりました」と言うものの、何度言っても(約束しても)また普通にやってくれます(汗)
正直なところ「何度言っても言うことを聞かないお客様」はとても手間と時間と労力がかかり、精神衛生上も良くありません。
「しっかりとアドバイスに従ってくれる優秀な?お客様」は、手間も時間もかからず楽ですから、料金がお同じなのは、実は不公平かもしれないと思うことがあります。
良かれと思って一生懸命アドバイスをしているのに、約束を何度も破って、やってはいけない行動をされると、僕も人間なので、正直「イラッ」とすることもあります。
しかし、それよりも何よりも、例えお客様がご自身で調査をできない状態にしたりしたとは言え、目的が達成されず悲しい顔をするお客様は見たくはないのです。
また、こうう言ったケースは、私共も達成感がなく、お客様にとっても辛い訳ですから、お互いにとって良い結果とは言えません。
ですから、最近は、嫌われても良いから、もくどくどと言う様にしています。
ところが、あるとき、弁護士のM先生から頂いた言葉で、少し自分の考えも変わり、楽になりました。
M先生:「そういう人(感情にまかせて動く人)は、調査がうまくいくということよりも、感情のままに動きたいということを優先させ、それをを自分自身で選んだのだから、野田さんが気にする必要はないよ。お客様は感情のままに動くほうが楽で、それを自分自身でで選んだのだから・・・。」
もしかしたら、私はちょっぴり固定観念に侵されていたのかも知れません。
早く安くより良い証拠が撮れることこそが正義
お客様が感情にまかせて動いて、余分に時間やお金がかかる、結果が出なくあなることは悪でしかない。
私の頭の中はこうなっていました。
お客様によっては、決めつけで親切?の押し売り??をされたと感じていた方もいらっしゃったかも知れませんね。
でも、やはり探偵は証拠を撮ってなんぼです。
そして、お客様にも後悔して欲しくはありません。
という基本的なスタンスは変えずに行きたいと思います。
ですから、これからも「ダメなことはダメ」と言い続けます。